新理事⻑就任挨拶

この度、⽇本即席⾷品⼯業協会の理事⻑を拝命いたしました安藤宏基でございます。 故安藤百福会⻑をはじめ歴代の理事⻑、諸先輩、会員各位が築き上げてこられました実績と消費者の皆様や関係各⽅⾯からの信頼を踏まえ、即席めんの正しい理解の普及と業界のさらなる発展のために努力してまいりますので、何とぞよろしくご指導を賜りますようお願い申し上げます。

新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、新規感染者の拡大が落ち着きつつあります。2020年は巣ごもり需要で袋めんの販売が伸び、即席めんは過去最高の59.7億食を記録し、2021年も58.9億食と引き続き好調な販売が続きました。しかしながら、ウクライナ問題に端を発した資材資源価格の高騰は、食料品にも大きく影響を及ぼしており、即席めんでは特にパーム油、小麦粉、包材、物流費等で顕著であり、消費環境は冷え込んでおります。即席めんも6月に値上げを行いましたが、会員各社の努力で業界を盛り上げていくことが望まれているところです。

環境問題や物流問題、栄養と健康・安全に対する意識の高まり等、即席めん業界を取り巻く環境は日々大きく変化し続けています。各会員は企業努力はしているものの、市場から求められるものはより大きく、多くなってきています。簡単・便利で保存性の優れた即席めんは、幅広い年齢層の⽅に親しまれ、我が国だけでなく世界中で愛される⾷品として成⻑してまいりました。即席めんが、今後も継続的に成長していくためには、10年後、20年後を見据え、強みと優位性を活かしながら、その特徴をしっかりとアピールしていくとともに、新たな課題に対しても、業界のテーマとして深く取り組んでいくことが求められます。

日本即席食品工業協会は今年で58年目となる長い歴史がありますが、この大きく変化する環境の中にあっても、会員の皆様と、日本即席食品公正取引協議会、日本即席食品認定協会のご指導とご協力をいただきながら、微力ではありますが、頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。