めんの原材料
製品の特長によってちがう、めんの原材料
インスタントラーメンに多く用いられるのが、準強力粉
小麦粉は、たんぱく質の含有量により、強力粉、準強力粉、中力粉及び薄力粉に分けられます。さらに外国産か国内産かによっても、品質特性に差異があります。インスタントラーメンには通常、準強力粉が多く用いられていますが、製品の特徴を出すため、他のものも使われます。
高度な品質管理が必要な「生きている」小麦粉
小麦粉は製品の品質に最も影響を与える主原料なので、入荷時に成分分析などによって、その品質が定められた条件に合っているかどうかが検査されます。
また、小麦粉は「生きている」といわれるように、保管状態によっては品質に変化が起こることもあるため、適正管理の設備が整った倉庫に保管し、特に湿気を避けるよう管理されています。
それぞれに適した粉の成分比率があります。
中華めんに適した小麦粉の成分比率 ※一例
即席中華めんには下表のような成分構成の小麦粉が適しているとされています。
成分 | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 |
量(%) | 13.7 | 10.5 | 2.8 | 72.6 | 0.4 |
そばに適したそば粉の成分比率※一例
そば粉は香気の高い新鮮な粉を使用し、そばの実を挽砕して作ります。
取り扱いは小麦粉と同じですが、そば粉の場合、とくに香気が変化しやすいため大量の備蓄は避けるように管理されています。
成分 | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 |
量(%) | 13.5 | 10.3 | 2.7 | 71.5 | 1.6 |